Milk(ミルク)
今回は英語の冠詞を使い分ける3ステップについてのお話になります。
お品書き
英語の冠詞【a an the】完璧に使い分ける最大3ステップルール
冠詞とは名詞の頭にくっつくa や theのような単語を指しまして、イメージは文字通り「冠」みたいな感じです。
つまりは被る人(名詞)によってふさわしい冠の種類が違うということでして、当記事ではこの冠選びをマスターするためのステップをおさらいしていきます。
前提: 冠詞は全3種類あります
では最初に冠詞の種類から見ていきます。全部で以下の3種類があります。- 不定冠詞…名詞の前にaかanがつくパターン
- 定冠詞…名詞の前にtheがつくパターン
- 無冠詞…名詞の前に冠詞がつかないパターン
本記事では、この3種類を完璧に見極めるために最大3ステップを用意しています。
→無冠ならここで終了
→Theならここで終了
→残りは全てaの冠
STEP.1: 無冠がどうか見極める
まず最初のステップですが、そもそも冠を被るにふさわしいのかどうか?を見極めましょう。ポイントは2つありまして、どちらかでも当てはまれば無冠になります。- 複数形である (例)books, birds, cups
- 不可算名詞である (例)water, beer, paper
複数形の方は「a books」だと思いっきり違和感があるので問題ないかと思いますが、不可算名詞の方が少々難しいです。日本語には冠詞という概念がないので、どんなものでも「~つ、~個」という風に数えられてしまうぶん、この辺りの区別にかなり苦労しやすいです。
不可算名詞というのは数えられない名詞のことでして、その逆はa an theなどが付く可算名詞。この点の見分け方については、例えば不可算名詞「water(水)」の例が分かり易いです。
つまり、不可算名詞は抽象的でハッキリした線がない名詞だということになります。他にも「paper(紙)」や「meat(肉)」なども同じ理由で不可算名詞に分類されます。
以上をまとめますと、そもそも数えられない抽象的な名詞だったり、数えられる名詞でも複数形な場合は冠を被るにふさわしくない「無冠詞」ということになります。
STEP.2: Theになるかどうか見極める
次はどの冠を被るにふさわしいか?を見極めるステップです。ここでは大きく「theの冠」「a/anの冠」の2つに区別していきます。ここでのポイントはたった一つ、話者の間でその名詞の共通認識があるかどうか?です。
よく「文中で一度出てきた名詞は次回からtheがつくんだ」みたいな話がありますが、これは一度話題にあがることで話者の間に共通認識が生まれるからです。つまりそこの認識さえあっていれば、文中でわざわざ一度登場する必要もないということです。例えば、太陽は言わなくても一つしかないと分かってますよね。
以上をまとめますと、すでに話者の間でその名詞について「これだ!」っていう共通認識がある場合、その名詞にはtheの冠がふさわしいということになります。
Tommy(トミー)
一匹の猫がしっぽを揺らしながら近づいてきたんだ。<<*ここで聞き手との間に「この猫だ!」という共通認識が生まれる>>だから僕はその猫に近づいてそっと頭を撫でてやったよ。
STEP.3: a か anかを見極める
最後はaの冠なのかanの冠なのか?を見極めるステップです。ここまでくると見分けは簡単でして、名詞の頭文字の発音が母音のどれかならanの冠、それ以外はaの冠、これだけです。Apple → an apple
Pineapple → a pineapple
University → a university
Little Milk
このように思われた方もいらっしゃるかもしれません。ここだけ厄介な部分でして、頭文字が母音がどうかで見極めるのではなく、頭文字が母音で発音されるかどうかで判断するんです。Universityは「ユニヴァースィティ」みたいに発音するので、この場合母音の発音にはなりません。だから「a university」が正解です。
以上をまとめますと、名詞の頭文字が母音の発音になればanの冠がふさわしいという事になります。ここまで全てのSTEPを踏まえても当てはまらない名詞は必然的にaの冠を被るべし!です。
まとめ
Milk(ミルク)