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アナ雪に学ぶ!主題歌の日本語訳【Let it go = ありのままで】は正しい?英語の本来の意味を解説します

アナ雪に学ぶ!主題歌の日本語訳【Let it go = ありのままで】は正しい?英語の本来の意味を解説します

Milk(ミルク)

こんにちは、ミルクです。
今回はアナ雪でおなじみ「Let it go」という英語についてのお話になります。

【Let it go = ありのままで】ではない?英語での本来の意味を解説

大人気ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌になった『Let It Go~ありのままで~』で一躍浸透した「Let it go」という表現。

しかし、実は「Let it go = ありのままで」という訳はちょっと外れています。そこでこの記事では、この表現の本来の意味や使い道、またアナ雪のストーリーを汲み取った視点についても確認してみましょう。

MEMO
Let(~させる) it(それ) go(行く) → it を自由にする → 解放、諦め、気にせず放っておく

其の壱:Let it go には「手放す、諦める」ニュアンスがある

まず「Let it go」には何かを手放したり諦めたりするニュアンスがあります。イメージはこんな感じです。

アナ雪に学ぶ!主題歌の日本語訳【Let it go = ありのままで】は正しい?英語の本来の意味を解説します

其の弐:Let it go には「放っておく、気にしない、看過する」ニュアンスがある

また「Let it go」には何かを放っておいたり、気にせずそのままにしておくニュアンスもあります。こちらは「何も行動せず放っておく」という原則が根っこにありまして、イメージはこんな感じです。

アナ雪に学ぶ!主題歌の日本語訳【Let it go = ありのままで】は正しい?英語の本来の意味を解説します

其の参:アナ雪のストーリーを汲み取れば「Let it go」に色々な意味が掛かっているのが分かる(一部ネタバレ注意)

ここまでで【Let it go = ありのままで】はちょっと違いますよ、ということをお話してきましたが、最後は「劇中のどのあたりがLet it goなの?」というお話です。

そもそも『Let It Go~ありのままで~』は劇中で氷の女王エルサが歌う曲でして、彼女が生まれ持った魔法の力を抑圧して生きてきた過去と決別し、力を解放して独りで生きていくと決意する瞬間を歌った曲になっています。

STEP.1
エルサは幼少期に妹のアナを自らの氷の魔法で傷つけてしまった過去を持つ
STEP.2
周りの人々を傷つけてしまうから、と魔法を抑圧して門に閉じこもり長い間独りで生き続けた
STEP.3
時がたってエルサは一国の女王として即位し、門を開きアナと再会する
STEP.4
しかし色々あって人々に自分の魔法が知られてしまい、王国から逃亡
STEP.5
もう抑圧はやめて独りで生きていこう、と“ありのままで”生きていくことを決意

エルサが選んだこの生き方が“ありのまま”なのかどうかはさておき、抑圧していた魔法の力を解放した人々の目を気にしないようになった自らの魔法の力を受け容れる決心をした、という3つの意味では、上記で紹介した正しい「let it go」だと言えるのかもしれませんね。

まとめ

ポイント
  • 「アナと雪の女王」ですっかり浸透した英語表現「Let it go」は「ありのままで」というニュアンスにはならない
  • 実際には何かを解放して手放したり、諦めたり、そのまま放っておくニュアンスがある
  • アナ雪のストーリーの背景を汲み取れば色々な意味で「Let it go」なんだという事がよくわかる

Milk(ミルク)

日本でもかなり大ヒットでしたし、恐らく日本中の多くの方が【Let it go = ありのままで】と覚えてしまっているんじゃないかと思います。しかしこの表現は元々全然違うニュアンスで使われていたり、アナ雪のストーリー内でもエルサが魔法の力を“解放した”“受け容れた”、そして“人々を気にしなくなった”という意味で「Let it go」なのかな?と個人的に思っています。