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日本人が日本語感覚で使いがちな失礼な英語表現5選

日本人が日本語感覚で使いがちな失礼な英語表現5選

Milk(ミルク)

こんにちは、ミルクです。
今回は日本人が日本語感覚で使いがちな失礼な英語表現についてのお話になります。

直訳で理解しようとするとどうしても言語間でニュアンスの差が生まれてしまう

第二言語の学習では決まって母国語による直訳が必要になります。そもそも一つ一つの単語が何を指しているのかが分からない為、最初は特に直訳に頼って引き出しを増やしていくしかありません。

それ自体は悪くないのですが、しかしその過程で言語と言語のニュアンスの差が生まれてしまうこともあります。ここでは、日本人が日本語感覚で使ってしまうことで失礼にあたるかもしれない英語表現を5つピックアップします。

日本人が日本語感覚で使いがちな失礼な英語表現5選

Please ~.(~をお願いします)

まずは日本でもおなじみの表現「アテンションプリーズ!」から「Please」です。この単語には「お願いします」のような丁寧なニュアンスがありまして、確かにつけないよりは丁寧な言い回しになります。

ただ気を付けたいのは、Pleaseの根っこには「命令」の意味合いが含まれているということ。だから次のような上司への依頼はアウトです。

Tommy(トミー)

Please reply to the email that I’ve just sent to you.
(上司に向かって)たった今お送りしたメールに返事をしてください。
これだと人によっては失礼だと捉えられかねません。この辺の配慮は日本語と同じでして、代わりにこんな風に頼みます。

Tommy(トミー)

Could you reply to the email that I’ve just sent to you?
たった今お送りしたメールに返事をいただけないでしょうか?
MEMO
◆その他、丁寧な頼みごとの言い回し

  • Would you ~? → Would you reply to the email…
  • I was wondering if you ~. → I was wondering if you could reply to the email…
  • Would you mind if ~? → Would you mind if I ask you to reply to the email…

Do you understand?(わかりますか?)

Do you understand?」は相手が自分の言っていることをちゃんと理解してくれているかな..?と確認する表現だと習いますが、しかしこれ、相手を諭す時や叱る時、不機嫌な時によく使われる表現なのです。

Milk(ミルク)

What did I say? I did say you might spill milk if you didn’t watch your step carefully! Do you understand?
ほら言わんこっちゃないイワンコフ。足元気をつけなきゃミルクこぼすよって言いましたよね!わかってる?
I’m so sorry about that..but your joke is so cheesy.
それに関してはごめんなさい..でも今のジョークはつまんなかった。

Little Milk

I'm fine.(私は元気です)

「How are you?」に対する「I’m fine」や「I’m fine, thank you」も定番のフレーズですね。しかしこれも使うシチュエーションが違ううえに、素気ない感じにとられてしまうかも..。

そもそも「I’m fine」には「元気です」ではなく「大丈夫です/問題なし」みたいな、可もなく不可もなくというニュアンスがあります。ではどんな返事なら良い印象を与えられるのでしょうか?詳しくは以下で説明していますので、あわせてチェックしてみてください。
【How are you? →I'm fine, thank you】からはもう卒業!コンディション別切り替えし表現17選【How are you? →I’m fine, thank you】からはもう卒業!コンディション別切り替えし表現17選

I don't know.(私は分かりません)

I don’t know」は「知りません/分かりません」という意味ですね。しかし、この表現も不愛想な印象を与えてしまう恐れがありまして、イメージは「知らない(ムスッ)」みたいな感じでサバサバしています。

ということで「I don’t know」の代わりには、こんなおあつらえ向きの表現があります。

Tommy(トミー)

I’m not sure. (はっきりとしたことはわからないな~のニュアンス)
I’m not positive. (同上)
I have no idea. (見当もつかないな~のニュアンス)

What?(何?)

最後は日本語で「何?」にあたる「What?」です。意味としては通りますが、こちらも不愛想な印象を与えかねません。特に機嫌が悪いのでなければ、無難に以下の表現を使ったほうがよいかと思います。

MEMO
  • 話かけられて応答する場合…What’s up?, What’s going on?, What’s wrong? What’s that?
  • 聞き取れなくて聞き返す場合…Pardon?, Sorry?, What did you say?, Come again?, Could you repeat it?, What’s that?

まとめ

ポイント
  • 第二言語を母国語の直訳で理解しようとするとどうしても言語間でニュアンスの差が生まれてしまう
  • 日本人が日本語感覚で使っている英語は知らず知らずのうちに悪い印象を与えているかもしれない
  • 意味や文法的な間違いは恐れずチャレンジしたほうがいいが、失礼に当たる言い回しは「日本人だから」で済まないことがあるので気を付けたほうが◎

Milk(ミルク)

例えば日本語に不慣れな海外の方がちぐはぐな日本語を喋っていても「健気だな」とか「一生懸命伝えようとしてるな」と思うだけですが、すごい失礼な言い回しをしていたら流石にちょっと「おっ..」と気になりますよね。今回のテーマはそれと同じことでして、この部分のミスには特に気を付けたいものです。