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【日本語解説付き】TEDで食糧問題を考える動画「飢餓を終わらせるための戦いで私たちが間違えていること」

【日本語解説付き】TEDで食糧問題を考える動画「飢餓を終わらせるための戦いで私たちが間違えていること」

Milk(ミルク)

こんにちは、ミルクです。
今回はTED Talksで私が視聴した動画を紹介します。

「What we’re getting wrong in the fight to end hunger」

タイトルは「What we’re getting wrong in the fight to end hunger」で、日本語に訳すと「飢餓を終わらせるための戦いで私たちが間違えていること」みたいな感じでしょうか。動画は12分くらいでして、「世界的な飢えを終わらせる正しいアプローチ」についてのプレゼンテーションでした。

プレゼンの要約

ではまずプレゼンの全体像をつかんでおきましょう。要約は私が一人で行ったものなので、ポイントがずれていたらすみません(笑)

要約
  • プレゼンターのジャスミン氏は社会起業家で、これまでに空き缶拾いから食糧の配給まであらゆるボランティアに尽力してきたが、ある時食糧配給で列を成す人らに必要最低限の食糧しか与えられていないことに気づき、このままではまずいと思い始める
  • 毎月最低限の食糧を与えて、食糧難に陥った人をフードバンク制度に依存させる現行の「チャリティー」や「宣伝活動」は同じことの繰り返しで、本当の意味での飢えの解決のために何ら進歩をもたらさないとしている
  • 飢え問題の本質的な解決のためには、世界的に横行している大量の食糧廃棄とそれにかかっている莫大なコストを削減するために、食糧の剰余と不足のアンバランスを整えるのが先決。ジャスミン氏は解決のためにアプリの開発に携わり、レストランやスーパーで余った食糧を需要がある人や機関に簡単に分配できる仕組みを作った

プレゼンの見どころ表現

次にプレゼンの見どころとして、ためになる英語表現をまとめてみました。

I immediately realized we weren’t about to give these people any real meals. We were essentially just giving them food.
そして私はその刹那、こうした人たちに本当の意味での食事を与えようとしていないことに気づきました。私たちはただ単に彼らに最低限必要な食事しか与えていなかったのです。

これはプレゼンターのジャスミン氏が地元のジョージア州アトランタでボランティアとして食糧配給をしていた時の話ですね。ポイントは「be about to do(これから~しようとしている)」という文法でして、今まさに何かをしようとしているところだ!という場面で使えます。ここでは、ジャスミン氏が正に食糧配給をする場面を指しています。

Little Milk

What on earth are we doing here?
一体私たちはここで何をしてるんだろう?

これは「何をしているんでしょうか?」と尋ねているのではなく、自問自答のようなもの。on earth は強調表現としてよく使われまして、「一体全体」みたいな意味があります。「おい…おれは一体何をしてるんだよ!」という感じで自分の不甲斐なさを反省するニュアンスです。

Little Milk

And the reality is, one would think that hunger is being solved, but the truth is, it’s being worked on.
そして現実問題、飢えは解決に向かっていると考える人も居ますが、実際はまだ解決への取り組みの最中です。

これは「飢餓問題は解決に向かってるじゃない?」と真顔で言ってきた人が居たという話ですね。それに対して、「The reality is..(でもね、現実はね..)」と核心に触れています。この表現は真実を語る時によく出てくるので押さえておくと宜しいかと思います。

Little Milk

注意
引用文中の和訳は筆者によるものです

プレゼンの個人的な感想

最後に今回のプレゼンを視聴しての個人的な感想です。

Milk(ミルク)

チャリティーやボランティア活動は確かに慈善的ですが、果たして飢餓問題の本質的な解決にはつながっているのか..?と深く考えさせられる内容でした。ここ数十年で学校の教育、TVのコマーシャルなど色々なところで世界の飢え問題は取り沙汰されているのに、依然として9人に1人の割合で食糧難に陥っているという..。ただ2017年にはフランスが世界で初めてスーパーで食糧廃棄するのを禁止していたり、世界的な動きは徐々に見られていますね。